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『御先祖様万々歳』icon
製作年:1989〜1990/製作国:日本/監督:押井守/製作:布川ゆうじ/プロデューサー:梅?ア浩志/原作:押井守/脚本:押井守
声の出演:勝生真沙子、古川登志夫、緒方賢一、鷲尾真知子

いやー、タイトルがいいねぇ。

これが何かともうしますと、アニメです。

いやー、オタク道ですなぁ。

わたしの好きな押井守監督脚本のアニメです。

この作品は、なんと評価していいのやら。

劇中劇というのをご存じですかな。

劇の中で劇を演じるというやつです。

この「御先祖様万々歳」は、まさにそれなんですな。

劇中劇。

たぶん人形劇を意識しているのかな。キャラクターの造形デザインがそれっぽいから。

動きもそんな感じだし。

話は、相変わらずの押井ワールドです。

自分の世界をもっている人というのはいいですな。

遠い未来から流星号に乗ってやってきた美少女。

もとい。

遠い未来から飛行船の形をしたタイムマシンに乗ってやってきた美少女。

この少女の目的は、御先祖様に会いに来ただけ。

ごく平凡な過程に舞い降りた特異点。

この特異点の存在によって崩壊していく家庭。

ロジカルな言葉の積み重ねによって一件無意味な事象を、さも重大事件のように大きく取り上げ否定していく。

畳みかけるような論理攻撃は、幾重にも肯定と否定を積み上げて穴も漏らさない完ぺきな結論へと導く。

と、見る者を錯覚させる押井ワード。

録音監督の名前に彼の名前を見たときに、納得してしまった舞台演出。

なるほど。

未来からやってきた美少女によって、母は家を出、父は美少女のために借金までして一軒家を買い、長男は時間犯罪を阻止せんために現れたタイムパトロールを殴り倒し美少女と共に逃亡生活。

たったひとりの人間のために微妙なバランスで築きあげられていた家庭はあっというまに崩壊してしまう。

そして、再会した家族を待ち受けていたのは、家庭の再生ではなくさらなる転落。

いやー、まさに悲劇。

しかし、あのラストはなんなんでしょう。

「胡蝶之夢」というタイトルが付いた六巻目。

夢落ちにさせるのか、夢だったら良かったと思わせたいのか。

う〜ん、相変わらずよく分からない。

一回見ただけでは、理解に苦しむなぁ。

ラストの巻だけトーンが違うんだよなぁ。

こーいう実験的な作品は、非常に困る。

面白いのか面白くないのかよく分からん。

わたしは、結構楽しく拝見していました。

しかしなぁ。

演劇が好きな人なら以外と抵抗なく見れるのかなぁ。
そんなことないか。

逆に反発しそうだな。

何も考えていない人の方が素直に楽しめるのかも。


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