|
――第一章 「ピンチ」
坑道の暴走ロボットは、まったく嫌な相手だった。
すばしっこく動きながら電気ショック攻撃をしてくる奴。
遠距離からのビーム攻撃。
打ち所が悪いと頭がくらくらして混乱してしまうほど強力なパンチ。
接近戦を得意とする私としては、とっても嫌な相手だった。
ハンドガンなどの武器による遠距離攻撃は有効なのだが、何しろちまちました攻撃はやっぱり肌に合わない。
仲間がいても、やっぱり攻撃スタイルを変えるわけにはいかなかった。
ちゃんとしたサポート役がいないからだ。
チームのメンバー構成によって、私の行動も変わってくる。
坑道を進んでいき、重量級のロボット「ギャランゾ」が出てくる部屋へ到着した。
出てくる敵を次々と蹴散らしていたとき、ピエロのライフゲージが0になったのを確認した。
この時、運悪くROD(仮名)とSKY Mk2(仮名)はいなかった。
RODは他の仲間との通信中(ショートメールのやりとり)で、戦列を離れていた。
SKY Mk2は、手持ちのアイテムがなくなりいったんロビーへと戻っていた。
最悪だった。
今私の手持ちのアイテムに仲間を復活させる事が出来るアイテムはなかった。
テクニックで仲間を復活させることは出来る。
しかし、すぐに使える状況ではなかった。
テクニックを使うためには、ユニットにあらかじめ登録していなければならないのだ。
そして、私は仲間を復活させるためのテクニック「リバーサ」をユニットに登録していなかったのだ。
たったひとりで、これだけの数の敵を相手にするのは少々きつかった。
私は、敵の攻撃を何とか避けつつ、ユニットに「リバーサ」を登録しようとした。
しかし、敵の攻撃が激しくなかなか思うように登録できなかった。
私自身のライフゲージも面白いように減っていく。
自分のライフゲージを元に戻し、敵を退け、隙をついてユニットに登録する。
こんな単純な作業も、容赦ない敵の攻撃に阻まれてうまくいかなかった。
その姿を見ていたピエロが言った。
「私のことはあとでいいです」ピエロ
その言葉を聞き、私は全力を挙げて敵を倒すことにした。
攻撃ようのテクニックを使い敵を蹴散らそうとしたとき、私のライフゲージは一気にゼロになった。
そう。この部屋には重量級のロボット「ギャランゾ」がいたのだ。
あいつの放った誘導ミサイルの餌食になってしまったのだ。
気がついたとき、私は魂だけの存在になっていた。
私とピエロは敵が徘徊する部屋に魂となって漂っていた。
だが、事態は一気に好転する。
通信を終えたRODが戻ってきたのだ。
私たちの会話を聞いていた、RODはすぐさま復活のアイテムを使い私たちを蘇生させた。
やられたらやり返す。
普段なら決しておくれをとるような敵ではない。
私は、うっぷんを晴らすかのように強力な攻撃テクニックを連発した。
REDとピエロ、それに私の三人の攻撃を食らったエネミーたちは、それこそ一瞬に部屋から姿を消し去った。
「ふぅ」私
「疲れた」ピエロ
「(^_^)」ROD
ピンチを切り抜けた私たちは、とりあえず束の間の休息を味わっていた。
そこへ、SKY Mk2が戻ってきた。
さぁ、全員揃った。
後は、このエリアのボス「ボル=オプト」を倒すのみ
――つづく。
|