タイトルを見て、ピンときた人は映画オタクです。
そうです。金子修介監督作品です。
「1999の夏休み」
とってもファンタジックな映画です。
近未来(公開当時は近未来だったのよ)の全寮制の男子校が舞台です。男四人しか出てこないとっても特殊な映画です。男子生徒四人のラブロマンスです。普通だったら鳥肌ものです。しかし、この映画、というより金子監督はよく考えています
宝塚です。
そうです。
四人とも女性です。で、役が男のです。
仲のいい四人組の話。
一人の少年が、らぶらぶな彼に冷たくされて死んでしまいます。
残された三人は、夏休みで里帰りすることもなく寮に残って生活していました。そこへ、新学期から来るはずの転入生がやってきたのです。
その生徒は死んだはずの男の子に瓜二つだったのです。
とっても幻想的な映像で、男子生徒のラブラブを描く金子監督は、とってもうまいです。
何がうまいかって、見ている人を騙すのがうまい。
気が付くと彼(彼女)たちの世界にいます。
少年たちは、死んだ少年に瓜二つの少年によって、自分の心を、世界を確立していくのです。自立という言葉では表現しきれない、少年の心だけが持つ世界を作り上げていく過程を、きれいな何のテクニックも使わない素直な映像表現で見せてくれます。
それは、ラストシーンで雄弁に語られます。
はっきりいって出ている役者さんは、へぼです。ただでさえうまくないのに男を演じなくてはいけないので大変です。なのに金子監督の手腕は、ラストで少年たちに一言のせりふも(一言あるけど)吐かせることなく「少年の世界」を描ききったのです。
あぁ、なんと美しい少年時代なのでしょう。見ていて私も学生の時のことを思い出してしまいました。私も男子校ですからね。
「ぜぇぇぇぇたっぃ、うちの学校ではありえんな」
女子校にはあるかも? とは思いますが映画するとチープになるだろうなぁ。
あの幻想的な話は。
そんなこんなで、とってもよい映画なのです。
もしかしたら、あなたの「あの夏の想い出」を思い出すかも。
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