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『π(パイ)』icon―(洋画)―
原題:PI/製作年:1997/製作国:アメリカ/監督:ダーレン・アロノフスキー/製作:エリック・ワトソン/原案:ダーレン・アロノフスキー
脚本:ダーレン・アロノフスキー/撮影:マシュー・リバティーク
出演:ショーン・ガレット、マーク・マーゴリス、スティーヴン・パールマン、ベン・シェンクマン

インディペンデントです。

自主映画です。

元々の話なんですけどね、自主映画だというのは。

見てもらえばすぐに分かります。自主映画の匂いがぷんぷんしています。

この映画を見ていたら「鉄男」を思い出しちゃいました。

この二つの映画は同じ匂いがします。

モノクロ映像だから同じといっているわけじゃないですよ。

作家星とでも言うべきところが何となく同じ匂いなんですね。

だから「ストレンジャー・ザン・パラダイス」も同じインディペンデントですけど、全然違う匂いです。

で、この映画、とっても面白いです。でも、見る人によっては、とっても退屈な映画だと思います。

数学が嫌いな人は、もしかしたら好きになるかも。
数学に抵抗がない人は、比較的すんなりと楽しめるんじゃないでしょうか。

物語は、数学の天才が株式市場の法則を究明する話です。

なのにタイトルは「パイ」です。

円周率なんですねぇ。

このパイに関する話って、ほとんどないんですよ。

なのに「パイ」なんですからね。その辺は、ちょっと分かりづらかったなぁ。

でね、この映画は、数字の魔力に取り憑かれた天才科学者の話なんですけど、あらゆる数字が全て一つの答えを導いているのではないかと錯覚するんです。

結果、錯覚ではなく真理であったりしたのですが、この天才科学者の心理描写がとってもうまい。

ちょっと生理的に受け付けないシーンもあったりするんですけどね。

この映画を見ていて、思ったんですけど、円周率による円の外周の計算方式って、凄く変ですよね。

まぁ、数学なんて言うのは、人間様の頭で理解できる形に自然界を直したものだから、理解できないモノは、めちゃくちゃ矛盾だらけのモノになっているんだよね。

でも、以外とそれってもしかしたら真理かもしれんなぁ、なんて思ってしまうこともあったりするんですけどね。

でね、パイの話。

映画では、円と言うより螺旋の話が多く出てきたりするんですよ。

で、はっ、と思ったのが、パイを整数で表したときの数字のこと。

永遠と終わらない文字列を思い出したわけ。

数学者というのは、不思議なもので、一般人の人の感覚とどこか違うところがあるように思えるんですよ。

たとえば、オーナインシステムという言い方があったとします。「新世紀エヴァンゲリオン」というアニメで出てきた言葉で、的確なたとえがあったのでつかわさせてもらいますけど、オーナイン(小数点以下のゼロが九つあることの意味)のシステムの事を、方やなんだそんなの無理って事じゃない、と言い、方やゼロじゃないという。

ここです。どんなに限りなくゼロに近くとも、それはゼロじゃない。と思う数学者(「新世紀エヴァンゲリオン」の科学者のことを言っているのではありません)と。

目で見て、見えないようなモノはゼロと同じで、それはゼロでしょ、と言う一般人。

さて、何が言いたいのかというと、パイという数字はわたしの知る限り限りなくはてしない小数点以下の数字が、それこそ天文学的にあると言うことは、現段階で果てがないということなので、要するに膨張する宇宙と一緒で、結果がでるということはないのではないか?

と、思うわけです。

えっ、なんて書いてあるのかよく分からない?

要するに、鉛筆で円を書いてください。

切れ目なく綺麗な円が書けるともいます。

でも、数学的にパイを使って、ちゃんとした整数を出そうとすると、答えが出ない。

無限につながる数字の列が出るだけで、結果が出ない。

と、言うことは、一見きれいにつながっている正円でも、数学的観点から見れば、決してつながることのない中途半端な円と言うことになる。

と、言うことは、つながって見えるのは、目の錯覚なんです。

で、数学的に繋げようとすると、数字を切り上げて重ねなければいけないんですね。

実は、ここから先が、ネタとして面白くなりそうなんですが、収束しようとするから無理があるのではないか、なんて思ってしまったらどうでしょう。

限りなく永遠に膨張していくのが自然だとしたら、もしかしたらパイという数学的記号は存在しなくなるのでは。

そして、映画でも一部それっぽく描かれていましたが重なることなく永遠に膨張していく数字は、実は螺旋を描こうとしているのではないのだろうか。

自然的平衡とは、分子から原子へと安定した形状に変化するがごとく、正円というのは、もっとも安定した形が螺旋状であるとしたらどうなるのでしょう。

それこそ、二次元という紙の上に描かれたモノだけを見ているから円は円であって、多角的にそれこそ高次元へと移行していくと、実は円は円であって円ではないのでしょう。

なんて、事を考えてしまえるほど、面白い映画です。

あんまり深く書くと、変態の変人になってしまうので、この辺で止めときましょう。

実は、この話って昔、わたしの小説の題材に使ったことがあって、この映画を見て思い出したのよね。

いやー、変なところで話が長くなりましたが、とってもわたしは面白いと思う映画なので見てみてね。


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