「シン・レッド・ライン」にしようか、迷ったんだけど「ディアボロス/悪魔の扉」です。
悪魔くんの話です。
期待していなかったんですよ。公開当時もふ〜〜〜ん、キアヌくんとアル・パチーノくんなのね。
俳優で客を呼ぶ映画かな。
なんて思っていたんですけど、なんだ、けっこうイケてんじゃん。じゃんじゃん。
ラストがいいよね、わかりやすくて。
今後の展開も読めるし。
抜けられないのよ、あなたは。
みたいな感じでさ。
もっとオカルトぽっいと思ったんだけど、全然そんなことなくてさ。
アル・パチーノ扮する悪魔の弁護士の部屋が最高によかった。
机の後ろに飾られている彫刻が実に良い。
最初、目の錯覚かと思ったら、やっぱり動いていて、この動かし方も実に官能的で美しいのです。
それも神秘的な美しさではなく、やっぱりどこか妖しい感じがするんですよ。
と、美術批評はこのくらいにしといて、ストーリーについても少しふれておきますか。
キアヌくんは、フロリダの新鋭弁護士。すべての仕事をノットギルティにしてきた男。
まさに神懸かり、人間業ではございません。
そこへ、その仕事ぶりに目を付けたニューヨークの一流弁護士事務所からお声がかかります。
片田舎から大都会へ。
キアヌくんとその奥さんは大喜び。役員待遇で引き抜かれたキアヌくんは、仕事一辺倒。わたしみたいですね。こほん。
次々と仕事をこなしていくキアヌくんですが、悪魔の手は確実にキアヌくんの家庭を蝕んでいきます。
ちなみに、キアヌくんの妻はシャーリズ・セロンなのですが、いいおんなです。
惚れちゃうね。
さぁ、ここからがこの映画の本番です。
が、話の筋は本編を見ておってもらうとして、面白いのはキアヌくんの存在。
君が悪魔だ、とは全然話の筋に出てこないんですよ。
演出的にもそんな感じで演出しているところがない。
でも見ていて、キアヌくんもやっぱり悪魔で自分の本当の姿を知らないだけなのね。と思ってずっと見ていました。
キアヌくんを取り巻く人たちもすべて悪魔ではないんですよ。
そうかと思ったんですけど違うんですね。悪魔は、キアヌくんの親族だけ。
うまいね。演出が。
こりゃぁ、見ている人はずっと騙されているね。
騙していることを悟られないところもいい。
観客には感じてもらうだけでいい。よけいな説明はいらない。
だからこの映画見る人によっては、感じ方が違うんではないでしょうか。
それは、いくら後になって話したり説明しても、無理な話で、ファーストインプレッションをどのように導いていくか、そのあたりに重点が置かれていたんじゃないかな。
オカルト的な味付けは、必要最小限にして、それすらも一見わざとらしいくらいに見せている。
うまく騙されました。
親族の対話のシーンがなかったら最後までタダのオカルト映画で終わってしまうところでした。
「エンゼル・ハート」も、このくらいうまく見せることが出来ればもっと面白い作品になったのに、なんて考えてしまいます。
一見チープなラストバトルも、一つの通過点と考えると、アレでも過剰演出かなと感じてしまいます。
まぁ、百聞は一見に勝るとも劣らない馬の耳に念仏ですからまだ見たことのない人は見てみるのもいいかも。
ちなみに全然怖くないです。
そーいう映画ではありません。
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