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『ティコ・ムーン』 ―(洋画)― |
原題:TYKHO MOON/製作年:1997/製作国:フランス/ドイツ/イタリア/監督:エンキ・ビラル
撮影:エリック・ゴーティエ/主題歌:ブリジット・バルドー、ブリジット・バルドー 出演:ジュリー・デルピー、ヨハン・レイセン、リシャール・ボーランジェ、ミシェル・ピッコリ、ジャン=ルイ・トランティニャン |
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ティコ・ムーンです。
映画のタイトルです。観たことあります?
フランス映画です。フランス映画って、日本映画みたいなのよね。なんか閉鎖的な印象を持ってしまう。文芸作品が大好きだし、エンタテインメントを作るのはへたくそだし。
まぁ、例外もあるけど。
さて、「ティコ・ムーン」です。脚本、監督はエンキ・ビラルです。「バンカー・パレス・ホテル」という映画も有ります。覚えておきましょう。リュック・ベッソンだけではありません。
エンキ・ビラルは、映像作家です。なかなか味のある映像を創り上げます。
この映画、月が舞台のSF映画なのですが、全然月じゃありません。まるっきりフランスの街並みです。しかし、月に見せるためにいろいろと工夫しています。
土埃の街。
「ティコ・ムーン」の舞台の街の印象。
やっぱり月は乾燥していますから。
フランス領。コレは極めつけです。何しろエッフェル塔と凱旋門があります。凱旋門は建設中ですが。
遠景にそれっぽく見せているのがたまりません。外国人が描く日本の風景のようです。東京タワーと富士山が同じ土俵で描かれている奴です。
エンキ・ビラルは、それを逆手にとってうまく月の街を創り上げています。違和感があるのです。そのおかげで、普通じゃない街、として印象に残るのです。
ストーリーは至って単純です。よって、ストーリーで感動することはないでしょう。
でも私は好きです。結構気に入っています。女優がいいです。二重スパイ、と言うよりはミイラ取りがミイラになった的な役なのですが、いい味だしてます。
エンキ・ビラルは、色の使い方がうまい作家だとつくづく思ってしまいます。
ホテルの部屋。
街の色。
そして、彼女のヘアスタイル。
痣。
血の色。
モニターに映し出される風景。
ヘッドライト。
何のことをいっているのか分からないでしょう。
謎は、謎のままの方がおもしろい。
見て感じて下さい。
ちなみに、ストーリーですが。
テロリストとそれに怯える偉い人のはなしです。
なかなか、テンポも良くていい感じで進んでいきます。
そうそう。
この映画を見るときは、エンキ・ビラルがせっかく一生懸命に考えて配色していった色の演出にも気をつけてみて欲しいなぁ。
ストーリーに沿ってある程度の意味を持たせていたりするから、その辺が分かってくるとエンキ・ビラルの映像作家としてのすばらしさが理解できるかも。
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