いい映画だねぇ。
ブルックリンの街角にあるたばこ屋が主役なのよ。
店が主役といってもたばこ屋がロボットアニメよろしく手足が出て歩きまわってミサイルを撃つわけじゃありません。
まぁ、一応、たばこ屋の主人がメインになるのかな。
でも、やっぱりたばこ屋を訪れるお客達の話なんだよね。
町に住む人々のエピソードが一つ一つ丁寧に語られていくわけです。
妻を亡くした作家の所に飛び込んでくる黒人少年との交流。
その黒人少年と父親との交流。
たばこ屋の主人と元奥さんとの話。
たばこ屋の主人と作家との話。
そう。
クリスマスは、このたばこ屋の主人と作家の話がクリスマスの話なのよね。
町に住む人々がたばこ屋を介してつながっていく。
心温まる話が多いのよ。
アメリカの下町人情劇場。
そんな感じの良作です。
たばこ屋の主人の趣味がまたいいんです。
毎日、自分の店の写真を撮っているのです。
雨の日も風の日も。
14年間コツコツと。
そして、作家との話の中で(クリスマスの話じゃないよ)その写真が話題に上るのです。
ぱらぱらと何気なく写真を見ていた作家をたばこ屋の主人が注意するのです。
一つ一つちゃんと見ろと。
そして、作家が言うんですね「みんな同じじゃないか」と。
たばこ屋の主人は、またそれに対して注意するのです「みんな違うんだ」と。
同じに見えるかもしれないけど、みんな違うんだと。
時は刻一刻と過ぎていき、二度と同じモノがないように、街角のたばこ屋の写真もその一瞬を留めているだけで同じモノは一つもないんだ。
と。
で、まぁ、半分納得し、半分納得しないまま作家さんは写真を見ていくのです。
一枚、一枚、丁寧に。
そうやって写真を見ていくと、確かに一枚一枚の写真はみんな違うのです。
そして、作家さんは、一枚の写真に出会うんです。
14年間毎日撮り続けてきた写真の中の一枚を。
五千枚以上の写真の中の一枚。
まぁ、映画の中では、そんな数を見ていませんけどね。
でも気持ちてきにはそんな感じでしょう。
いやー、いい話です。
「この写真を見せたかったのか」
そう作家さんは言うんですね。
そこで、はじめてタダの偏屈なたばこ屋の主人から、心優しいたばこ屋の主人になるのです。
いやー、いい話です。
どんな写真を見つけたのかは、映画を見て確認して下さい。
あなたの思ったとおりの写真です。
いやー、良い映画だ。
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