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『アメリカン・ビューティー』icon―(洋画)―
原題:AMERICAN BEAUTY/製作年:1999/製作国:アメリカ/監督:サム・メンデス/製作:ブルース・コーエン/脚本:アラン・ボール
撮影:コンラッド・L・ホール/音楽:トーマス・ニューマン
出演:ケヴィン・スペイシー、アネット・ベニング、ゾーラ・バーチ、ウェス・ベントリー

賛否両論。

結構、いろんな人から良いの悪いの聞きましたねぇ。

中身のことはあまり聞かなかったんですけどね。

で、この前見たんですよ。

なんだ、結構面白いじゃん。

予告や、パッケージに書かれている内容を読むと、まさかこんな映画だとは思わないよな、そんな感じの映画です。

だから、期待していた人の期待感を良い意味で裏切られたと感じた人と、悪く感じた人の差が出たのかな。

私は、結構良い意味で裏切られましたね。

中年男性が、娘の同級生に恋をして、人生これからと心機一転やり直そうという話。

この内容で、見てしまうと、ラストシーンに裏切られてしまうのかも。

前半は、凄く普通の映画です。

ただし、オープニングのビデオ撮影シーンは、後半の展開を予告させるいい感じのシーンです。

おっ、と思わせといて、ごくごく一般アメリカ家庭のシーンから物語が始まり、それこそ退屈な物語が延々と続くわけです。

で、主人公の中年男の隣家に住む息子にスポットが強く当たり始めた辺りから、物語はなかなか良い感じで進んでいくのです。

娘の友達とのからみは、思っていた以上に少ないんですよね。

途中からは、趣向替えじゃないけど、サイコぽっい雰囲気を持った隣の家の息子の話になってしまうし。

中年男は、娘の友達の一発やるために一生懸命肉体を鍛え上げるし。

それぞれの思いが、てんでバラバラになって、この後どうやって収束していくのだろうと思わせるわけです。

そして、冒頭の台詞から予測されていたように、中年男は死んでしまうのです。

まぁ、その辺りの所は細かく書きませんが、ちょっと引っぱりすぎの演出は、少々たるいです。

二度目の人生を、楽しむために、人は変われるのだろうか。

なんて、感じで始まった物語は、主人公が死ぬ直前になって初めて達成されるのです。

変わるために行動した結果、変わることなく本来の自分に立ち戻って終わる。

幸せを確認したときのあの笑顔は、とっても良かったです。

あの笑顔のためにこの物語は存在したのだと思わせるだけのモノはあります。

キッチンで娘の友達と会話するシーンのためにこの映画「アメリカン・ビューティ」は、存在しているのでしょう。

あとは、どうでも良いです。

主人公の死も、単なる物語を終わらせるための手段でしかなく、なんの意味もないし。

アメリカのアメリカ人の美徳じゃないけど、変わってしまったアメリカ。

それを取り戻すための映画、とまでは言わないけど、対外的な強いアメリカとは、あくまでも外さまにむけての話で、アメリカに住む人たちまで強くなって変わってしまうことはないのだ、と感じさせてくれる映画。

だから日本人である私がみてもたいした感慨はなく、60年代のアメリカンファミリードラマでしか知らない世界を懐古的に思い出すくらいしか感じられない、とってもアメリカンな映画。

幸せであること。

それは、強くなることではないはず。

アメリカの一般ファミリーの方には、とっても素直に感動できるんでしょうねぇ。



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