浦沢直樹氏の代表作といってもいいでしょう。
なんと言っても、マンガ以上にリアル「ヤワラちゃん」こと谷亮子選手が有名ですからね。
天才柔道少女、イコール「ヤワラ」となるほどの知名度。
すごいと思うよ。
アニメにもなったし。
マンガも実に楽しい。
まさに天才という実力の持ち主「猪熊柔」は、柔道を捨て女に生きようとするのですが、あまりの天才ぶりと、おじいちゃんである滋悟郎の夢「金メダル」の為に、いやいや柔道をするのですが、、、。
ここにスポ根が入ってくるのです。
それも、主人公がスポ根を見せるのではなく、猪熊柔の周りの人々が、スポ根になっていくのです。
猪熊柔を倒すため、猪熊柔に憧れて、いろんな思いを胸に、柔道スポ根状態になっていく。
そして、猪熊柔は、なんだかんだといいながら柔道の世界に留まり、世界一になって行くのです。
素晴らしい。
ホントに良くできた人情劇です。
普通なら、主人公が努力と根性で強くなって強敵を倒していく設定になりがちですが、これははじめから最後まで主人公の柔は強い。
圧倒的に強いと言っていいほど強い。
で、どれほど強いのかライバルたちは分からない。
この辺が浦沢直樹氏の上手いところ。
見た目を強そうに見せないのは、よくあることですが、これに加えて主人公の柔は柔道の練習をほとんどしないように見せている。
日常生活に重点を置き、さらに柔道が嫌いだと言って練習をしない。
そして、試合では練習不足や、本来の力をあまり見せることなく勝ち進む。
だから、読んでいる側は猪熊柔の強さを知っているけど、もしかしたらと思いながら読んでしまうわけです。
ホント、上手いよなぁ。
何回読んでも楽しませてくれます。
柔道一直線のマンガだったらこんなにはやらなかったと思うし、つまらなかったと思う。
話の展開が、強い敵を倒すことになっていってしまうから。
そうなると、やっぱりいつか飽きてしまう。
「Yawara!」には、明確な目的も設定されているし。
金メダルと国民栄誉賞。
これに向かって話は進んでいくのです。
すばらしいねぇ。
これは、ホント誰にでもお勧めできるマンガですよ。
リアル「ヤワラちゃん」が嫌い、って理由で読んでいない人も、マンガは是非読んでください。
ホントにおもしろいんだから。
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