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『H2』icon
著者:あだち充
小学館 (ISBN:4-09-127781-0)

KATSU(カツ)」をネタにする前に書くつもりだったのに、すっかり忘れていました。

「H2」です。

ヒーロー二人。

ヒロと英雄(ヒーロー)の物語。

これも、「タッチ」同様ある意味あだち充作品の枠を外した展開でしたね。

あだち充の既定路線を予想していた読者をしっかりと裏切ってくれました。

ネタバレになってしまうので、まだ読んでいなくて読もうとしている人は、こっから先読まない方がいいかもデス。

あだち充作品は、基本的に惚れあった人同士が付き合うハッピー路線です。

タッチ」にしろ「ラフ」にしろ「カツ」にしろ、それこそ「みゆき」だって「陽あたり良好!」だって、そういう展開です。

しかし、この「H2」だけは、そうじゃない。

それが、いいのか悪いのかというと、やっぱり私的には「悪い」と言わざるを得ない。

やっぱりハッピーエンドがいいよね。

言っときますけど、この「H2」がバッドエンドかというと、決してそうじゃないです。

しかし、あだち充作品を読む私としては、あだち充作品に求めるハッピーエンドがあるわけで、それからはずれているのは、やっぱりよろしくない。

今まで付き合っていた相手と別れて、当人同士がハッピーになって、やたら周りが理解を示して、うんうんおまえらはやっぱり付き合うべきだよ、みたいな、そんなにさっぱりとした人間関係は偽善だぁ、と叫びたくなるほどの終わり方が、あだち充作品のハッピーエンドなわけですよ。

それが、今ある形を壊すのは決して良くないよ。

と、好き合っている者同士が納得して、そのまま終わってしまうのは、それはそれで大人ジャン、ということで、悪くはないのかもしれないけど、なんかイヤだよなぁ。

と、支離滅裂になってしまうほど、らしくない。

でも、好きな作品です。

やっぱり野球ネタのあだち充作品は、楽しいよね。

でもスポ根マンガと違って、あだち充のマンガを読んで、野球選手になりたいと思う人はそんなにいないと思うし。

その、軟弱な部分と勝負の世界の絡み方が非常に上手いんだよね。

と、いうことで「H2」でした。

アニメにもドラマにもなったので、どちらかで「H2」を触れた方は、一度原作も読んでみてください。

おもしろいですよ。


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