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『サイボーグ009』icon
著者:石ノ森章太郎
秋田書店 (ISBN:4-253-06001-3)

今回は「サイボーグ009」です。

以前、ネタにした「009ノ1」が大人向けに描かれた「サイボーグ009」みたいなもの、として紹介してから随分時間がたちました。

もう「サイボーグ009」について詳しくかくつもりはありません。

ほとんどのみなさんがご存じでしょう。

九人のサイボーグの物語。

悪と戦う正義のサイボーグ戦士の物語。

それが「サイボーグ009」です。

初期の「サイボーグ009」は、勧善懲悪の明確なコンセプトで、わかりやすい、それこそ少年マンガでした。

しかし、これが後期になると、もう大変。

特に、後期も後期になるとどのくらいの人が物語を理解できるのだろう、って感じです。

初期の頃は、少年たちのヒーローでした。

それも、当時としては珍しい影を背負ったヒーローでした。

まぁ、「サイボーグ009」誕生のエピソードは有名で、色々なところでかかれていますから詳しくはかきませんが、簡単に説明を。

石ノ森氏が、大好きだったお姉さんが他界して、失意のどん底。

創作活動など出来ずに、現実逃避として海外逃亡。

その時、もらった給料はすべて作品の肥やしとして散財していたからまとまった金などない。

売れっ子作家であった氏は、出版社と次回作の契約としてお金をもらい、海外逃亡。

日本に帰ってから契約のために描かなければならなかった作品が、「サイボーグ009」というわけです。

まぁ、姉の死からどのような心情的な変化があったのか本人にしか分かりませんが、色々とあった末に生まれたのが「サイボーグ009」という名作です。

なが〜い間、時代を反映しつつ「サイボーグ009」は描かれ続けてきました。

石ノ森氏が他界したこともあって、明確なエンディングはありません。

何度も、連載、休載を繰り返してきた作品だけに、所々でエンディングらしいエピソードはありますが、それは単に物語が終わりを告げたわけではありません。

物理的に連載終了のための終わりでしかなく、様々なエピソードが中途半端に終わっているモノもあります。

今読んでも、初期の作品はちと画的にも物語的にもつらいモノがありますが、それでもはじめて読む方には新鮮に楽しく読めることでしょう。

文庫本サイズになってシリーズがまとめて読めますが、私的には、ちと不満です。

やっぱり、「サイボーグ009」が描かれた年代順に作品をまとめて欲しかった。

残念とはいっても、今現在でも作品が新刊で手に入り読めるということは、とっても素晴らしいことです。

やはり名作はいつまでたっても名作なわけです。

もう「サイボーグ009」の新作を読めないというのは、とっても残念ですが、残された作品だけでも十分すぎるほど、楽しめますので、まだ未読の人は是非手にとって読んでください。

昔読んだことがある大人は、この際だから大人買いして一気に再読破してください。

「サイボーグ009」のすばらしさをきっと再認識することでしょう。

ほんとは、お気に入りのエピソードのことでもかこうと思ったんですけどね、止めました。

このネタは、「サイボーグ009」を読んだ人とわいわいいいながら語りたいと思います。




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