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『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』icon
著者:フィリップ・K・ディック/著 浅倉久志/訳
早川書房 (ISBN:4-15-010229-5)

フリップ・K・ディック。
知っている人は、知っている。知らない人は全く知らない。当たり前のことですなぁ。しかし、SFファンなら、知らない人はまずいない。偉大な人です。

そして、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」は心に残る作品の一つです。

でも不思議なことに、この小説が評価された事ってあまりないのです。ディックらしい小説ではあるけど、他のディックの作品と比べると、やや評価が落ちていたりするのです。

なのに「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」は、SFファンの心をはなさないのです。

それは、あの映画の原作だから何ですねぇ。

いやぁ、あの映画は、いいですなぁ。記念すべき「ひとりよがり」第五十号のお題候補の一つです。(『ブレードランナー』)

さてアンドロイドは電気羊の夢を見るか?」ですが、話は簡単です。人型ロボットは、人間のように夢を見るのかという事なんですが、小難しく書いています。

読んだことがない人が、この説明をストレートに理解してしまうと痛い目にあってしまいます。

ディックの小説の登場人物って、みんな鬱じゃないのかと思うような人が数多く出ます。それがまた、悩み方が尋常じゃない。作品によって、というより書いた年代によって、レベルは違うのですが、とことん悩みまくります。

「シミュラクラ?(う〜〜〜ん、間違っていたらごめんなさい。)」。コレはディックが創造した人型ロボットの総称です。ディックの作品で、人型ロボットが出てくると、たいがい「シミュラクラ(?)」と呼ばれています。

しかし、このロボット、全くと言っていいほど人間と見分けがつかない。まぁ、そこがミソなんですけど。それで主人公は悩むのです。

何を悩むのか?

夢を見るのか?

困りましたねぇ。何が困ったかというと、どこまで内容に触れるか悩んでいるのです。

う〜〜ん、失敗した。お題の選考を間違えたな。
何で失敗したかというと、この小説を原作にもつ映画の話があるので、あまりここで話したくないネタもあるんだよなぁ。

主人公は、本物か偽物かを悩むのです。
これからの人生も悩むのです。

実は、人型ロボット以外にも本物にそっくりなロボットを「シミュラクラ」というのです。今思い出しました。なぜ思い出したかというと、動物のロボットも出てきたなぁ、と思ったのです。金持ちは、本物の動物のペットを飼っていて、一般庶民は、ロボットペットしか飼えないのです。

悩みがつきない主人公は、とりあえず現状認識と輝かしい未来を夢見て、終焉を迎えるのです。

そして、悩める「ひとりよがり」の作者も、輝かしい未来を夢見て終焉を迎えるのでした。


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