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『狼よ、故郷を見よ』icon
著者:平井和正
角川春樹事務所 (ISBN:4-89456-633-8)

書く予定の物とは、変わってしまったが、むしょーに書きたくなった。

たまには、こんなこともある。

表題は、結構悩んだ。

「狼のバラード」にするか、どーしようか迷った。

結局は、同じなんだけどね。

で、今回のお題を一目見て、分かってしまった人は、少ないだろなぁ。

平井和正著「狼よ、故郷を見よ」である。
以前ここでも書いた「狼男だよ」の続編である。

アダルトウルフガイシリーズの第二弾である。

短編が二本入っていて、その一つが「狼よ、故郷を見よ」です。

で、今回、ネタにしたのは、久しぶりに本屋で売っているのを見たから。

いやー、いいよねぇ、やっぱり。
面白いのは、いつ読んでも面白いですよ。

以前、書いたときは、このシリーズが持つ中毒性について書いていたけど、再び自らジャンキーになるところでした。

本を手にとって、ぱらぱらと中を見ていたら、思いのほか時間がたっていました。

ぱらぱらじゃなかったんですね。気がついたら、しっかり読んでいました。

いやー、懐かしい。

でね、犬神明ことウルフくんは、相変わらずトラブルに巻き込まれているんですよ。

でね、今回は犬神くんの一族がいる犬神の里が舞台になるんですよ。

でね、その話に出てくる「たか」という女性がね、とってもいいんだ。

ネタバレになるから書きたくないんだけど、どーせ誰も読むわけないから書いちゃうけど、「たか」は人妻なのね。

でもね、いいんだなぁ、コレが。

人妻だからいいと言ってるんでないよ。誤解がないように。

平井和正が書く小説の登場人物(特に女性)は、とってもステキな人が多いです。

魅力的と書いた方がいいかも。

こんな風に生き生きとしたキャラクターを描けるのは、やっぱり才能なんでしょうねぇ。(言霊のことは置いといて)

「たか」は、とっても献身的です。情が深いのでしょう。
やっぱり名前に「たか」が、つく人に悪い人間はいないんですねぇ。
人のためにつくす。いやー、立派な人だ。「たかし」は。

でね、でね、でね、「たか」は、ウルフくんに惚れるんですよ。

でもね、でもね、「たか」は、死んでしまうのです。
それも、犬神様との約束を守って。

ここで、説明を少々入れとこう。「犬神」とは、もともと「やまがみ」とよばれ、「やまのかみさま」とあがめられていたのだ。その昔「大神(おおかみさま)」ともよばれていたりもしたのだ。
それが、朝廷に謀反をおこしたとかなんとかで、「大」に「テン」をつけて貶めたのです。それで「犬神」と呼ばれるようになったのです。まぁ、いろいろな説があるので、詳しくは、暇なときにでも。

で、「たか」が約束した「犬神様」とは、山の神様のことです。犬神も山の神様なんですけどね。この場合の「犬神」は、象徴としての神様です。

「犬神明を死なせないで欲しい」と「約束を守ったら代わりに私の命をあげる」と。

「たか」はいいねぇ、「たかし」は。

ここの話で、犬神明は「たか」のことを自分の妻と認めるのです。

生涯独身を掲げていたフリーのルポライター、一匹狼のウルフくんは、独身からさよならぁ、バツイチよこんにちは。ってなもんで、とってもかわいそうなのねん。

陽気なウルフくんも、今回は、結構つらかったみたいです。

いやー、また読み直そうかなぁ。


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