| う〜〜ん、とっても残念なのね。
何がって、この小説を書いた大藪先生の小説がことごとく書店から消えているのです。
もー、誰も読まないんだろうなぁ。
私は、好きなんだけどね。
ちょっと、時代的に古くさいからな。物語の設定がね。
基本的に、大藪氏の書く小説はハードボイルドだからなぁ。
さて、今回のネタである「汚れた英雄」は、草刈主演で映画になったので、そちらをみている方は結構いるのではないでしょうか。
浅野温子も出ていたし。
で、映画の話は、また今度するとして。
小説の話。
主人公北野アキオ(やっぱり漢字忘れた。昨日から続くなぁ)は、ちょーーかっこいいジゴロです。
若いうちから金持ちのおねいちゃんと親密になって、金をもらってバイクレースに打ち込みます。
と、いってもはじめは車がメインだったりするのよね。
で、まぁ、二輪の世界GPへと活躍の舞台を移す頃には、国際的なジゴロになってます。
パツキン(表現がどうも古い)のおねーちゃんと、朝から晩まで一生懸命励み、それが終わるとバイクや車を乗り回す。
いつも何かに乗っていないと気が済まないたちなんでしょう。北野くんは。
個人的な意見を言わさせていただければ、とってもうらやましいです。
ちなみに今のバイク好きの人が読むと、ちょっと出てくるバイクが古すぎて、あまりお薦めできないかも。
昔の名車や、バイクレースが好きなら歴史の教科書的に読めるので面白いとは思うんだけどね。
逆に、あまりバイクを知らない人の方が、その部分のイメージがアバウトで面白く読めたりするのではないかと思うのです。
ストーリーは、アキオの一生を描いています。
貧乏な少年時代から金と女に不自由しない青年期までそれこそ駆け足で生きていくアキオの生涯をとってもエンターテイメントに書いています。
そう。北野アキオは、若くして死にます。
それもバイク事故ではありません。
事故は事故なんですけどね。
その死に方は、ある意味あっけないです。
でも、そのアキオの死の瞬間、読んでいる私は、それこそアキオの今までの人生が走馬燈のようによぎっていきました。
もう、その瞬間で名作になりました。
素晴らしい。
女と車に乗ってばかりいる人生ではなかったのです。
アキオの一生は。
そして、思い出されるのは、華やかな世界ではなく、どちらかというと人生の波乱や苦渋の部分。
うまいよね。大藪先生。
まんまと、はまってしまいました。
「汚れた英雄」は、まだ手に入ります。
ハルキ文庫で復活しないかなぁ。大藪氏の作品。
高くなるんだろうなぁ。
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